
こんにちは。かずまる薬局植田駅前店の山口一丸(かずまる)です。
暑さが本格化する前から、熱中症対策は意識しておきたいテーマです。消防庁によると、令和6年5月~9月の熱中症による救急搬送人員は97,578人で、調査開始以降最多でした。発生場所は住居が最多で、屋外だけでなく室内でも注意が必要です。さらに、環境省と気象庁は、危険な暑さが予想される際に熱中症警戒アラートを発表しています。今回は、熱中症症状の見分け方、熱中症対策の基本、役立つ熱中症グッズ、そして熱中症警戒アラートの最新情報まで、わかりやすく紹介します。
出典:気象庁 熱中症警戒アラート
熱中症とはどんな状態か
熱中症は、高温多湿な環境の中で体温調節がうまく働かなくなり、体内に熱がこもることで起こる体調不良です。屋外だけでなく、室内で何もしていないときでも発症し、場合によっては命に関わることがあります。だからこそ、「外に長くいた日だけ気をつければよい」とは言えません。室温、湿度、体調、水分補給の状況などを含めて考えることが大切です。
熱中症症状の初期サイン
- めまい
- 立ちくらみ
- 大量の発汗
- 筋肉のけいれん
- 頭痛
- 吐き気
- 体のだるさ
こうした症状が出た時点で、無理を続けないことが大切です。特に、暑い環境で起きている不調は「少し疲れただけ」と流さず、早めの対応を意識したいところです。
熱中症が起こりやすい原因
熱中症は、単に気温が高いだけで起こるわけではありません。湿度が高い、風が弱い、室内に熱がこもる、水分や塩分の補給が不足している、睡眠不足や体調不良があるなど、いくつかの条件が重なることでリスクが高まります。暑さに慣れていない時期や、疲れがたまっているときは特に注意が必要です。
熱中症の主な原因
- 強い日差しや高温環境
- 湿度が高く汗が蒸発しにくい状態
- 室内の温度上昇
- 水分・塩分補給の不足
- 疲労、寝不足、体調不良
熱中症対策の基本
熱中症対策で大切なのは、暑くなってから慌てるのではなく、日常の中で先回りして予防することです。のどが渇く前から水分をとる、汗をかく場面では塩分も意識する、エアコンや扇風機を使って室内を涼しく保つ、無理な外出や作業を避けるといった基本の積み重ねが重要です。アラートが出ていない日でも、環境や体調によっては熱中症になる可能性があるため、日々の意識が大切です。
今日からできる予防策
- のどが渇く前に水分をとる (1時間にコップ1杯程度)
- 汗をかく場面では塩分も意識する
- 室内でもエアコンを使う
- 外出時間を見直す
- 通気性のよい服装を選ぶ
- 体調が悪い日は無理をしない
熱中症グッズはどう選ぶ?
熱中症グッズは、予防を助けるためのサポートとして役立ちます。たとえば、水筒、冷却タオル、ネッククーラー、日傘、帽子、携帯扇風機、保冷剤、経口補水液などは、暑さ対策の基本として取り入れやすいものです。大切なのは、グッズだけに頼るのではなく、休憩・冷房・水分補給と組み合わせて使うことです。
持っておきたい熱中症グッズの例
- 水筒・飲料ボトル
- 冷却タオル
- 日傘・帽子
- 携帯扇風機
- 保冷剤
- 経口補水液
暑さで消耗しやすい時期の相談対象の一例
熱中症そのものが疑われる場合は、まず応急対応と医療機関への相談が優先です。その一方で、暑さで体力が落ちやすい、疲れやすい、消耗しやすいと感じる段階では、相談対象となる商品もあります。
たとえば生脈散(コタロー漢方)は、コタロー漢方の資料で、虚弱体質、肉体疲労、病中病後、胃腸虚弱、食欲不振などにおける滋養強壮を効能・効果とする生薬製剤として案内されています。若甦内服液Gも、滋養強壮、虚弱体質、肉体疲労、発熱性消耗性疾患、病中病後などの場合の栄養補給に用いると案内されています。いずれも、熱中症の治療薬ではなく、暑さで消耗しやすい時期の体調管理の補助として考えるのが適切です。
相談対象の一例
熱中症警戒アラートはどう見る?
熱中症警戒アラートは、気象庁と環境省が共同で発表する、熱中症の危険性に対する「気づき」を促すための情報です。発表対象は全国を58に分けた府県予報区等で、暑さ指数(WBGT)が33以上になると予測された場合に発表されます。発表のタイミングは、前日17時頃と当日5時頃です。アラートが出ている日は、外出や運動の予定を見直し、室内でもエアコンを使い、こまめな休憩と水分・塩分補給を意識することが大切です。なお、現在は通常の警戒アラートに加えて、より深刻な暑さが予想される場合の「熱中症特別警戒アラート」も運用されています。
出典:環境省 熱中症警戒アラート
熱中症警戒アラートのポイント
- 気象庁と環境省が共同で発表
- 目的は「危険への気づき」を促すこと
- WBGT33以上予測で発表
- 前日17時頃と当日5時頃に更新
- 特別警戒アラートもある
もし熱中症が疑われたら、まずは専門機関へ
熱中症が疑われる人がいる場合は、涼しい場所へ移す、体を冷やす、水分・塩分を補給することが基本です。ただし、意識がない、反応がおかしい、水分がとれない、けいれんがある、体が非常に熱いといった場合は、すぐに医療機関や救急要請を検討すべき状態です。市販薬や滋養強壮薬で様子を見るのではなく、まず専門機関につなげることが重要です。
受診・救急相談を優先したい状態
- 呼びかけへの反応がおかしい
- 意識がもうろうとしている
- 吐き気が強く、水分がとれない
- けいれんがある
- 体が熱く、ぐったりしている
ちょっとした意識の積み重ねで、熱中症のリスクは下げやすくなります。暑さが本格化する前から、予防を習慣にしておくことが大切です。気になる方は、まず熱中症警戒アラートを確認し、毎日の熱中症対策を見直してみてください。
気になることがありましたら、お電話またはご来局にてお気軽にご相談ください。現在の状況を伺いながら、必要に応じて使い方の確認や相談先のご案内を行っています。
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※本コラムは一般的な情報提供を目的としており、特定の商品について効果を保証するものではありません。症状や体質、既往歴、併用中のお薬等によって適した対応は異なります。医薬品の使用にあたっては添付文書等を確認のうえ、気になる症状や副作用、飲み合わせの不安がある場合は、医師・薬剤師・登録販売者へご相談ください。



